stressless® Moment(ストレスレス® モーメント)

コラム:ストレスレスな旅「優雅でダイナミックなニュージーランド釣り紀行」

コラム:ストレスレスな旅「優雅でダイナミックなニュージーランド釣り紀行」

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家でお気に入りのモノに囲まれ、心地よい空間を作ることは、日常生活においてストレスレスになる近道ですが、時に非日常な環境でストレスレスになる方法と言えば、断然「旅」でしょう。見知らぬ土地に行き、美しい景色やローカルの食、そこで暮らす人々やカルチャーに触れたり、体験すること―――「旅」は、心地よい解放感と非日常の世界での経験を与えてくれるとともに、新しい自分に気づいたり、何かを生み出したりするきっかけも与えてくれます。ここでは、そんないつか行ってみたい、極上のストレスレスな「旅」や旅を通じてできる「体験」をご紹介します。

Text & Photo: Kazumi Serizawa Edit: F.M.J. magazine

大自然の中、澄んだ清流や美しい湖に釣り糸を飛ばす。狙うのは、大型の野生トラウト――。

そんなダイナミックな釣りを楽しめるのが、フィッシング大国のニュージーランド。釣りを終えた後にラグジュアリーなロッジでくつろぐ旅は、釣人ばかりでなくビギナーでさえも、虜にしてしまいます。

大自然のなか、澄んだ湖に釣り糸を飛ばす醍醐味

北島と南島からなるニュージーランド。国土に対して人口も少なく、自然保護への意識も高いことから、いたるところに手つかずの自然が残され、双方の島にたくさんの釣り場が点在しています。そのひとつが、北島の中央にあるこの国最大の湖タウポ。ここは年間を通じてトラウトが釣れるとあって、世界中から釣り好きが集まるトラウトフィッシングの聖地となっています。

もちろん、聖地とはいえ、自由気ままに釣りをしていいわけではありません。生態系保護のため、川や湖での釣りにはライセンスが不可欠で、時間帯や捕獲できる魚の数やサイズに至るまで厳しくルールが設けられています。また、思わぬところが私有地となっているケースも多く、通行許可が必要となることもあれば、アクセスに迷うことも。そこで頼りになるのが、それらルールに精通したフィッシングガイドの存在です。

タウポ湖で楽しめるのは、トローリングで狙う豪快な釣り。ガイドを手配すれば、快適なクルーザーでトラウトが生息するポイントまで案内してくれます。ポイントに向かう船内では、彼らが用意してくれたランチを食べたり、ニュージーランド産のワインを飲んだり、自然を愛するガイドの話に耳を傾けたり。ただ釣りに没頭するだけでなく、こんな時間も、旅を豊かに彩ってくれます。

タウポにはキャッチ&リリースが義務付けられているエリアもありますが、湖では、一定のサイズ以上の魚は持ち帰って料理するのが一般的。水のきれいなタウポ湖だから、魚の味は絶品です。釣りを楽しむゲストが多いホテルであれば、料理のリクエストにも喜んで答えてくれることでしょう。

世界各国から釣り人が集う宿として知られているのが、「フカ・ロッジ」。タウポ湖周辺の森深く、ワイカト川沿いに建つラグジュアリーな5つ星ロッジです。このロッジでは、ディナーの場所はゲストが自由に選べるようになっていて、庭やテラス、暖炉のある屋外のスペース、ワインセラーなど、敷地内のいたるところがプライベートダイニングとなります。特等席は、川に面したテラス。夕陽に染まる川面や頭上の南十字星を眺めながら、自分で釣ったトラウトとキリッと冷えたニュージーランド産の白ワインを味わうのは、なんとも贅沢な気持ちです。

アドベンチャー気分で釣りを楽しむ

北島よりさらに人口が少なく、より多くの自然に恵まれた南島では、よりダイナミックな景観のなかでフィッシングが楽しめることでしょう。なかでも、リマーカブル山脈に囲まれたワカティプ湖畔に広がるクイーンズタウンは、大型ブラウントラウトの宝庫として知られています。

ここにも、世界の釣り客が憧れるロッジがあります。森に抱かれるようにして建つ「マタカウリ・ロッジ」は、原生林の中という唯一無二のロケーションと、5つ星ホテルとしての豪華さを兼ね備えた、ニュージーランド屈指の宿泊施設。敷地内には、スイートタイプの独立したロッジが点在しています。リビング、ベッドルーム、バスルームと、部屋のどこにいても、窓の向こうに雄大な湖を一望。まるで、大自然に身を委ねてリラックスできる絶好の隠れ家のようです。

この環境を一目みて、楽しみにしていた釣りの一日。私が案内役を頼んだのは、フィッシングガイド歴30年、小川から雄大な湖まで、この土地のポイントというポイントを知り尽くすベテランガイドでした。彼の案内で、ワカティプ湖畔にある桟橋から、ジェットボートに乗り対岸へ。さらにそこから4WDに乗り換え、道なき道を進み、羊の群れを横切り、馬や牛が放牧された牧場を縫って、さらに奥へ、奥へ……。

ようやくたどり着いたのは、360度をぐるりと山に囲まれたなかに清流が流れる、とっておきの場所でした。ジャブジャブと川へと足を浸けてキャスティングを始めてからは、無我夢中。喜びと開放感に包まれたあの時間は、釣りビギナーの私に、一生の思い出を与えてくれました。

旅行ライター/芹澤和美(せりざわ・かずみ)_編集職を経て、1996年、中国・上海へ短期留学。帰国後、フリーランスの旅行ライターとして活動。主なフィールドは、98年から通い続けているマカオや、中国語圏、アジア、中米、南アフリカ。主に、旅行雑誌やカード会員誌、機内誌、新聞などで国内外の旅行記事や紀行文を掲載。著書に『マカオノスタルジック紀行』(双葉社)。
旅行ライター/芹澤和美(せりざわ・かずみ)_編集職を経て、1996年、中国・上海へ短期留学。帰国後、フリーランスの旅行ライターとして活動。主なフィールドは、98年から通い続けているマカオや、中国語圏、アジア、中米、南アフリカ。主に、旅行雑誌やカード会員誌、機内誌、新聞などで国内外の旅行記事や紀行文を掲載。著書に『マカオノスタルジック紀行』(双葉社)。
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