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季節を感じる伝統色の魅力

季節を感じる伝統色の魅力

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もうすぐ新年度。忙しくバタバタと過ごしていると、季節の流れを忘れてしまいそうになりませんか?

日本には「伝統色」という日本文化特有の色彩感覚に基づいた色があります。
伝統色は見ていると心穏やかになれる色、元気になれる色など、気分をリフレッシュさせてくることも。

生活の中に春を表す伝統色を取り入れて春の訪れを感じ、気持ちをリラックスさせましょう。

今回は春を表す伝統色と伝統色の取り入れ方をご説明します。

■春を表す伝統色とは

春を表す伝統色にもさまざまな色味があります。
自分の好みの色を見つけてみましょう。

①桜色(さくらいろ)

桜色は「山桜」の花の色に由来しており、赤みを含んだ淡い紅色を言います。
ほろ酔いの女性の頬が染まる様子を表す時も「桜色」と表現します。

桜色は平安時代から一般的に使われている色名です。
桜色を見て春っぽさを感じる方は多いのではないでしょうか。

②紅梅色(こうばいいろ)

紅梅色は「梅」の花に由来しており、紫がかった淡い紅色を言います。
平安時代後期に人気のあった色で、「枕草子」の中でも清少納言が女性の表着の色として勧めています。

③山吹色(やまぶきいろ)

山吹色と聞いて大判小判を思い浮かべる方もいるでしょう。
別名・黄金色とも呼ばれ、山吹は江戸時代の賄賂の隠語としても使用されていました。

山吹色は「山吹」の花のような赤みのある鮮やかな黄色を言います。
黄色の花から付けられた色名は山吹色のみで、伝統色の黄色の中でも代表的な色と言えます。

④若草色(わかくさいろ)

若草色とは「若草」のような鮮やかな黄緑色を言います。
俳句では春の季語として、平安初期に成立した歌物語の「伊勢物語」では若い女性の例えとして使われています。

⑤菫色(すみれいろ)

菫色は「菫」の花のような青みがかった紫色を言い、洋名はバイオレットです。
平安時代から使われている色名で、バイオレットという洋名のハイカラな響きから明治時代に大流行しました。

⑥鶯色(うぐいすいろ)

鶯色は「ウグイス」の羽のように灰色がかった黄緑色を言います。
日本三鳴鳥であり、春告鳥と呼ばれ「万葉集」でもウグイスを詠んだ歌が48種も。
ややくすんだ色味なので、春を感じさせる場合はやや明るい色にすることもあります。

⑦新橋色(しんばしいろ)

新橋色は緑がかった青を言い、洋名はターコイズブルーです。
地名を彷彿とさせる新橋色の色名は、その名の通り東京の「新橋」から付けられました。
明治中期から大正時代に大流行し、新橋の芸者衆に愛されたことからこの色名となりました。

■襲の色目(かさねのいろめ)とは

「襲の色目(かさねのいろめ)」は平安時代から始まったもので、2枚以上の衣を重ねた袖口・裾・褄などの重なりの配色を指す「襲色目」、衣の表地・裏地の色の組み合わせを指す「重ね色」、経糸・緯糸に異なる色の糸を使い複雑な色合いにしたものを指す「織り色目」があります。

自然との調和を重んじた時代の美的感覚により、襲の色目の配色には季節と情景を表す名前が付けられています。

伝統色を組み合わせる時にも配色の参考となるので、覚えておきましょう。

①黄柳(きやなぎ) 表:淡黄/裏:青

早春の芽吹く柳を表現した色目です。
昔は緑も青とされていました。

②紅梅(こうばい) 表:蘇芳(すおう)/裏:紅梅

早春に花を咲かせる紅梅を表現した色目です。
紅梅は色を愛で、白梅は香りを楽しむものでした。

③藤(ふじ) 表:薄色(うすいろ)/裏:萌黄(もえぎ)

最高位の色とされていた紫色。
樹齢が千年を超えることもある藤は長寿の意味も持ちます。

④桜(さくら) 表:白(しろ)/裏:赤花(あかはな)

山桜は若葉が赤く白い花を咲かせるため、その様子を表現した色目です。

他にも「梅(うめ)」「桃(もも)」「躑躅(つつじ)」「牡丹(ぼたん)」などさまざまな色目があるので、気になる方はぜひ調べてみてください。
次に、伝統色の取り入れ方をご紹介します。

■ファブリックに春の伝統色を取り入れる

家の中に伝統色を取り入れるのであれば、カーテンやソファ、クッションカバーやなどのファブリックはすぐに取り替えられるのでおすすめです。

若草色や桜色など明るい色が多い春の伝統色は、気分も明るくなります。

襲の色目を意識して色を使い分けるのもおしゃれです。

リビングに伝統色を取り入れて、リラックスできる空間を作ってみましょう。

■食卓に春の伝統色を取り入れる

食卓にも春を感じられるように、伝統色を取り入れてみましょう。

食器なら桜色や若草色が取り入れやすいでしょう。
テーブルクロスやランチョンマットを春の伝統色のものに変えるのもおすすめです。

菫色のテーブルクロスで少し大人びたダイニングにしたり、薄色のテーブルクロスに萌黄のランチョンマットではっと目の覚める襲の色目の組み合わせを使用するのも良いでしょう。

■ファッションに春の伝統色を取り入れる

普段身につける洋服やファッション小物でも、春の伝統色を取り入れることができます。

服を選ぶ時、桜色や若草色などの色を選んでみましょう。
明るい色の服は抵抗がある…という方はスカーフなどのファッション小物であれば取り入れやすいでしょう。

ビジネスマンならネクタイやチーフなどを伝統色のものに変えれば気分も一新できます。新年度という意識も生まれ、仕事にも良い影響が出るかもしれません。

■植物で春の伝統色を取り入れる

季節の流れを感じられるため、季節の花を飾るのはとてもおすすめです。

春の伝統色の色名である、梅・桜・桃、スミレ、山吹など、切り花を購入して飾ってみてはいかがでしょうか。
伝統色の色名となる花は見栄えも良く部屋がとても華やかになります。

花は見るだけでストレス減少とリラックス効果もありますよ。


■まとめ

今回は春を表す伝統色と、伝統色の取り入れ方をご説明しました。

鮮やかな色が多い春の伝統色は、気持ちを冬から切り替えて一新してくれるでしょう。
布製品やファッション小物などは取り入れやすくおすすめです。
花は、これを機に季節のものを部屋に飾ってみてはいかがでしょうか。

伝統色で春の訪れを感じ、新年度を気持ちよく迎えましょう。


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