stressless® Moment(ストレスレス® モーメント)

冬は寒さで疲れやすい。そんなときの疲労回復法

冬は寒さで疲れやすい。そんなときの疲労回復法

SHARE

暑い季節が過ぎ、そぞろ寒さが身にしみる頃になったかと思えば、いつの間にか冬の到来です。寒い日が続くと、何だか体が疲れた感じがしませんか。

実は、夏と同様、冬にも「冬バテ・冬うつ」という言葉があり、冬の寒さが原因で体や心が疲れてしまうことを「寒暖差疲労」と言います。
今回は、この寒暖差疲労が起こる原因と回復法についてご紹介いたします。

■寒いと「体」が疲れる原因

例えば、暖かい室内から寒空の下へ出ると、無意識に肩をすぼめたり腕を組んだりしてしまうといったような、体をギュッと縮める動作をしがちです。これは、体内の血管が原因です。
血管は温度によって伸縮をし、寒いときは縮みます。全身の血管が縮むため、自然と、体全体が縮まろうとしてしまうのです。

また、血管が縮むことによって、全身の筋肉も収縮して硬くなります。
特に、寒さを感じやすい首元にギュッと力を入れることによって、肩や背中に負荷がかかり、肩こりや猫背の原因となってしまいます。
また、筋肉の硬直は血流の悪化にもつながるため、冷え性を引き起こし、全身に倦怠感やストレスを抱え、疲れやすい体になってしまうのです。

さらに、寒い季節になると、過眠になりやすいことがわかっています。人は寒いと、脳の機能が低下し、ぼーっとなることで「眠い」と感じてしまいます。
質の良い睡眠は体にとても良いのですが、寝過ぎると逆に支障をきたすことも。例えば、長時間同じ姿勢で眠ることで、起きたときに体が痛くなったり、休日を寝て過ごすことで、運動不足になったり、といった具合です。

そして、冬の食生活においても、体が疲れやすい原因があります。それは「塩分の過剰摂取」です。
寒いと暖かい汁物が恋しくなります。しかし、ラーメンやうどんなどの麺類のスープは、塩味が強いものが多く、温まるからと言って全て飲み干してしまうと、体にはあまり良くありません。

また、冬の定番である「鍋」。これも、最近では、さまざまな濃い味付けのスープを使った鍋が流行しています。ヘルシーだからといって食べ過ぎると、カロリーは抑えられても塩分摂取量が過剰になってしまう恐れがあります。塩味の摂りすぎは、体のむくみに繋がります。また、倦怠感を引き起こす原因にもなります。

■寒いと「心」が疲れる原因

寒暖差疲労というのは、心にも疲れを感じさせてしまいます。主な原因は、冬の、日照時間の短さです。

人の気持ちが前向きになれる要因の一つに、脳内で分泌される「セロトニン」という物質があります。これは、陽の光を浴びることで分泌が促されるのですが、冬は、朝起きてもまだ暗いことが多く、起床後すぐに、しっかりと日光を浴びることができません。すると、セロトニンの分泌が妨げられ、心の元気が無くなってしまうのです。

また、人の体というのは、ある程度の気温の変化に対応できるようになっています。これは、体内の自律神経が体温調整をしているからです。
しかし、許容範囲を超えて「寒い」と感じてしまうと、自律神経が乱れ、精神的なストレスを抱えてしまいます。自分でもわからないうちに「なぜか悲しい」「なぜか不安」という感情になりポジティブな考え方ができなくなってしまいます。

このようにして寒い時期に発症する「冬うつ」は、通常の「うつ」とは症状が少し違います。心が沈みがちになることに加えて、過食・過眠の兆候があることがわかっています。まるで冬眠を迎える動物のごとく、食べ物を蓄え、長時間寝続けるのです。無性に炭水化物を欲していたり、一日中ずっと寝ていたいという傾向が見られたら、それは冬うつの症状かもしれません。

■冬の疲れに対する回復法とは

寒暖差疲労は、寒さが原因で発症するもなので、誰にでも起こり得る病気です。もし自分自身にそのような症状が現れたとき、どのようにして回復していけば良いのでしょうか。

それにはまず、食の改善が必要です。日照時間が短く、陽の光を浴びることができないことで、セロトニンが生成されないのであれば、代用できる食べ物で、セロトニン分泌の手助けをしていきましょう。

オススメなのは、大豆製品と乳製品。これらに多く含まれる「トリプトファン」が、脳内でのセロトニン生成を促進します。
一日の摂取量の目安は、体重×2mg。できれば朝食として、摂取するのが良いです。
朝食を抜くと、エネルギー不足で脳内が働かず、いつまでも眠くぼーっとしてしまうことで、冬うつの原因にもなりかねません。トリプトファンを取り入れながら1日3食、そして出来るだけ減塩を心がけた食事をしていくことが大切です。

寒さで体が疲れてしまわないように、日常生活の中で「温める」ことを意識するのはとても重要です。
体を温めるのに最も簡単で手早い方法は、体を動かすことです。首、手首、足首といった、体のさまざまなところにある「首」を回すだけで、血流が良くなり、体の冷えを改善することができます。思い立ったらその場でできることなので、肌寒さを感じたときは、すぐにやってみると良いです。

また、冷たい飲み物は出来るだけ避けましょう。水も、常温か、白湯を飲む習慣を身につけると、自然と冷えにくく、疲れ知らずな体質になっていきます。
さらに、最近では、吸湿発熱の素材の衣類が多く流通していますので、服を選ぶ際にも、体を温めてくれるものを意識的に着るようにしましょう。

もし、外出せずに家でゆっくりと過ごせる時間があるときは、ぜひお灸を試していただきたいです。お灸、と聞くと火傷や事故などを心配する人もいるかと思いますが、お灸には二千年の歴史があり、そういった事例は随分と昔の話です。今では、市販で簡単に手に入れることができ、症状に合ったツボにのせれば、じんわり温められ、とても気持ちが良いので、体だけでなく、心も温まるようなリラックス効果があります。

■あたたかく、疲れ知らずな冬を過ごしましょう

いかがでしたか。
なんだか疲れが取れない日々を過ごしている人は、もしかしたらその原因が寒暖差疲労かもしれません。

軽く体を動かすだけで、疲れが改善できることがあります。少し温めるだけで、心がリラックスできることもあります。できることから試して頂き、ぜひ今年は、疲れ知らずな冬をお過ごしいただければと思います。

SHARE
関連記事
ピックアップ