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コラム:ノルウェー大使館で聞く、本場ノルウェーのクリスマスの過ごし方

コラム:ノルウェー大使館で聞く、本場ノルウェーのクリスマスの過ごし方

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師走に入り、ビジネスパーソンにとっては忙しい時期でもありますが、一方で街はイルミネーションやディスプレイでクリスマスのムード一色に彩られてきます。我々日本人にとっても一大イベントのひとつになっていますが、本場ノルウェーのクリスマスの過ごし方とはどのようなものなのでしょうか。今回はノルウェー大使館にて、過ごし方や飾り付け、料理などノルウェー流のクリスマスについて伺いました。

Text: Madoka Takano Edit: F.M.J.magazine
TOP PHOTO: Bergen Tourist Board / Christer Rønnestad – visitBergen.com

“ノルウェー国民にとってのクリスマス”

今回お話を伺ったのは、駐日ノルウェー王国大使館 研修生(左から)ダニエル・マチェヴスキーさん、イーダ カリーネ・ハウゲン・クロイツェルさん、マレーネ・ハウン・セーテルさん
今回お話を伺ったのは、駐日ノルウェー王国大使館 研修生(左から)ダニエル・マチェヴスキーさん、イーダ カリーネ・ハウゲン・クロイツェルさん、マレーネ・ハウン・セーテルさん

ー 日本ではプレゼント交換やケーキやディナーを食べたりするイベントというイメージが強いですが、そもそもクリスマスとは何のためのお祝いなのでしょうか?

キリスト教によるイエスキリストの降誕祭としてのクリスマスよりも前に、もともとは古代ヨーロッパのゲルマン民族やヴァイキングの間で行われた冬至のお祭り「ユール(jul)」と呼ばれるものでした。皆で集まって特別な料理を作り、霊たちに捧げていました。

CH/visitnorway.com
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ー キリスト教よりも以前からあるお祭りなのですね。現在は、誰とどんなことをしているのでしょうか。

ノルウェー人にとってのクリスマスは、年に一度家族がみんなで集まって過ごす特別な日です。クリスマスには遠方からも親戚が集まり、普段は食べない特別な料理を食べておしゃべりをして、ゆっくり過ごします。ごはんをずっと食べ続けるので、年が明けてからジムに通う人が増えるんです(笑)。

CH - Visitnorway.com
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ー 日本でいうお正月のような感覚ですね。クリスマス料理といえば?どのようなものを食べたり飲んだりするのでしょうか。

羊や魚、豚料理、ミートボールなど家庭によってさまざまですが、有名なのはユールグリスという豚肉料理です。豚のバラ肉を低温のオーブンでじっくり、外側がカリカリになるまで焼くのが特徴です。ノルウェーではクリスマスケーキより、クッキーの方が一般的です。ジンジャーブレッドクッキーを焼いて、子どもたちも手伝ってジンジャーブレッドハウスを作ったりします。ジンジャーブレッドといえば、「ジンジャーブレッドタウン」も有名です。ベルゲンという街に毎年クリスマスシーズンに作られるジンジャーブレッドの街なのですが、地元の学校や幼稚園、企業などがジンジャーブレッドハウスを持ち寄って作られています。飲み物と言えば、クリスマスマーケットで飲むホット赤ワインも定番ですね。

Visit Bergen / Robin Strand - visitBergen.com
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ー クリスマスマーケットとは?他にはどのようなものが売っているのですか?

羊を塩漬けにしたハムのようなもの、トナカイのソーセージやハンバーガー、チーズなどの食べ物や、手作りのオーナメントなどの雑貨や、ニットの靴下やセーターなどいろいろなものが売っています。みんなでマーケットへ出かけて行って、飲んだり食べたりしながらクリスマス気分を盛り上げます。

Bergen Tourist Board / Robin Strand - visitBergen.com
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VISITOSLO/Didrick Stenersen
VISITOSLO/Didrick Stenersen

ー クリスマスシーズンはいつ頃から始まるのですか?

最近は街がデコレーションされるのも早くなって11月中旬くらいからですね。また家庭では人によって解釈が違って、12月1日からの人もいれば、僕(ダニエル)の家は祖母の慣習で24日からしかクリスマスは始まりません。

“いたずら好きの妖精ニッセ”

ー クリスマスのデコレーションはどのようなものを飾りますか?

日本と同じようなクリスマスツリーを飾るのに加えて、特徴的なのは“ニッセ”というサンタクロースに似た小さな妖精が登場することです。ニッセは家を見守ってくれるのですが、いたずらも好きでご飯をあげないと家畜を放してしまうなどの悪さもしたり。クリスマスの日には玄関にお粥をつくってニッセのためにお供えする習慣があるんです。そんなニッセの置物を飾るのが北欧流です。また、アドベントキャンドルなども定番です。

VISITOSLO/Didrick Stenersen
VISITOSLO/Didrick Stenersen

ー アドベントキャンドルとは?

アドベントキャンドルは、手作りしたリースなどにキャンドルを4本立てて、クリスマスまでの4週間、日曜日ごとに1本ずつ灯していくのです。だんだんとクリスマスが近づいてくるのを感じながら準備していきます。

“プレゼントはディナーのあとに”

annegrethes/Foap/Visitnorway.com
annegrethes/Foap/Visitnorway.com

ー プレゼントも贈り合ったりするのでしょうか。

クリスマスの1ヶ月くらい前に欲しいものリストを作って家族に渡すのが習慣になっています。それを見て本人が欲しいものをプレゼントしてもらいます。欲しいものがあまりないおばあちゃんには子どもから手作りのプレゼントをしたり、また私は子どもの頃は欲しいものより実用的なものをもらった記憶の方が残っていますね。

CH/visitnorway.com
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ー 最後に、本場ノルウェーではサンタクロースはどのような存在なのでしょう?

サンタさんへの手紙を書いてサンタの街へ送るとサンタクロースから返事が返ってきたり、子どもたちはサンタを信じています。クリスマスイブの24日にツリーの下にプレゼントが置いてあって、クリスマスディナーが終わると配られるので、子どもたちは急いでご飯を食べて開けるのを心待ちにしています。また、玄関からサンタさんが届けにくる家もあったり、最近ではレンタルサンタなどのサービスもあったりするんですよ。

Visit Bergen / Robin Strand - visitBergen.com
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ー ノルウェーの人々にとってのクリスマスは家族で過ごす大切な日。本場の雰囲気を知ることでよりクリスマスを味わい深いイベントとして感じることができるのではないでしょうか。アドベントキャンドルやニッセを飾り、ホットワインを嗜む、ノルウェー流のクリスマスも楽しんでみたいものです。

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